今年ももう終わろうとしています。個人的な振り返りを。
全然このコラムも書いてなくて、そこへ来て、全くもってプライベートな話題で申し訳ありませんが、診療の話ですと、「忙しかったなぁ」「コロナ、インフル落ち着かなかったなぁ」で終わってしまうので。
一つ目は、映画の話です。

昨年から、水曜日の午後を中心に、足しげく映画館に通っています。基本的には邦画だけ鑑賞しています。外国作品も良いものがたくさんあるのでしょうが、どうも日本的な思考や社会・文化的背景をもとに描かれた作品でないと理解しがたい気がして、専ら邦画です。
きっかけは一昨年の暮れに「そしてバトンは渡された」を観たことです。
ストーリーはもとより、その構成にいたく感銘したのですが、そのあと原作を読んでみて、映画向きに魅せる監督や脚本家の手腕の巧みさを感じました。何も知らずに原作を読んでいれば「さすが本屋大賞」という作品ですが、映像作品として2時間程度に構成するならば、映画の脚本の勝利だと思ったのです。

今年観た作品の中では、「かがみの孤城」「少女は卒業しない」「アナログ」の原作は読みました。今「正欲」を読んでいます。やはり言葉での描写による説明は重要で、小説を読んで気づかされることも多いですが、一方で、役者さんの演技や台詞、映像を使っての表現するための脚本も魅力的です。
そんなわけで、色々なストーリーに出会いたくて通っています。この2年で60作品くらい観ました。若い人が観るような作品もなかなか良かったりします。先入観はいけません。観られなかった作品も山ほどありますが、それは一期一会とあきらめています。

今年観た中で、「ただ単純に面白かった」と感じたのは、「1秒先の彼」「リバー、流れないでよ」「宇宙人のあいつ」でしょうか。
話題作では「レジェンド & バタフライ」「ミステリと言う勿れ」「ゴジラー1.0」も楽しめました。
社会的な問題をテーマにした作品は、観終わったあと何とも言えない気持ちで包まれることが多いですが、「ロストケア」「正欲」は特に重いものでした。自分に問いかけ、答えが出せない自分に気づかされた作品でした。「ロストケア」も原作を読まなければと思っています。

来年もまたたくさんの作品に出会えることを楽しみにしています。
良かったら皆さんも映画館に行ってみてください。思わぬ出会い、発見があるかもしれません。

タイトル出演
1月かかみの孤城(アニメ)
嘘八百 なにわ夢の陣中井貴一佐々木蔵之介
そして僕は途方に暮れる藤ヶ谷太輔前田敦子豊川悦司
まくをおろすな越岡裕貴工藤美桜
イチケイのカラス竹野内豊黒木華
2月スクロール北村匠海中川大志松岡茉優古川琴音
レジェンド&バタフライ木村拓哉綾瀬はるか
湯道生田斗真濱田岳橋本環奈
3月少女は卒業しない河合優美小野莉奈小宮山莉渚中井友望
シン・仮面ライダー池松壮亮浜辺美波
私の幸せな結婚目黒蓮今田美桜
4月ネメシス 黄金螺旋の謎広瀬すず櫻井翔
ロストケア松山ケンイチ長澤まさみ
5月東京MER鈴木亮平賀来賢人
宇宙人のあいつ中村倫也伊藤沙莉日村勇紀柄本時生
6月憧れを越えた侍たち(ドキュメンタリー)
水は海に向かって流れる広瀬すず大西利空
リバー、流れないでよ藤谷理子鳥越裕貴
7月岸田露伴 ルーブルに行く高橋一生飯豊まりえ
1秒先の彼岡田将生清原果耶
君たちはどう生きるか(アニメ)
8月リボルバー・リリー綾瀬はるか長谷川博己
キングダム 運命の炎山崎賢人吉沢亮大沢たかお
9月こんにちは、母さん吉永小百合大泉洋
ミステリと言う勿れ菅田将暉原菜乃華
10月沈黙の艦隊大沢たかお玉木宏上戸彩
アナログ二宮和也波留
白鍵と黒鍵の間に池松壮亮仲里依紗森田剛
キリエのうたアイナ・ジ・エンド松村北斗広瀬すず黒木華
11月お前の罪を自白しろ中島健人堤真一
ゴジラ-1.0神木隆之介浜辺美波
正欲稲垣吾郎新垣結衣磯村勇斗
コーポ・ア・コーポ馬場ふみか東出昌大倉悠貴笹野高史
12月怪物の木こり亀梨和也菜々緒吉岡里帆
市子杉咲花若葉竜也