皆様どのようなお正月をお過ごしでしたでしょうか。
3年ぶりにキセイがないからキセイできたという方、国内外に旅行に出られた方も多くいらしたでしょう。一方で新型コロナウイルス感染症も流行していましたから、罹患されたり濃厚接触者になったりで、望まない寝正月になってしまった方も多かったのではないかと思います。はたまたお仕事で休んでいないという方もいらっしゃることでしょう。

どのような新年も迎えられた方も、兎に角、2023年12月31日を元気で迎えることが出来ますよう、お祈り致しております。365日、今年も日々色々あるでしょう。でも、終わり良ければ全て良しです。

「門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」とは、一休禅師の狂歌です。
確かにその通り、誕生日も同じですね。人はいつか必ず死にますから、正月や誕生日に限らず、新しい朝を迎えることすら冥土に1日近づいた、ということではあります。
その冥土ですが、今現在ある程度元気であれば、平均寿命辺りにあることを想定します。しかし残念ながら、突然の病や事故、災害などによって、実は短い旅であったことを突然知らされる人も多くいらっしゃいます。

そう、我々は自分の命の長さを知りません。そして知る術もありません。
でも、その道程を長くすることができる可能性はあります。
「少しでも事故に合わないように行動すること」「災害に備えておくこと」、そして「病気にならないように心がけること」です。

私の仕事は、3番目を日々皆さんにお伝えすることです。
タバコは止めましょう、薄味を心がけましょう、アルコールは控えめにして飲まない日を作りましょう、なるべく多く体を動かしましょう、太らないようにしましょう、食物繊維や魚を多くしましょう、甘いものは食べ過ぎないようにしましょう、などなど、それは決して特別なことではありません。なんて簡単な仕事なのでしょうか。

あとは如何にお伝えするか。それでこのコラムを書いています。
少しでも冥土の位置を近づけないようにすることは可能です。そして、その行程が険しい山道であったり暴風雨や吹雪に見舞われていたりでは楽しくありません。きれいな景色を見ながらゆったりとした冥土への旅を続けるために、日々少しずつの心がけをしていきましょう。
良いお年を(お過ごしください)!

昨年は、発熱患者さんの対応を始めたこともありますが、多くの方にご来院頂き、非常に忙しい1年でした。
このコラムもすっかりご無沙汰になってしまって申し訳ありません。今年はもう少し更新できるように努めたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。