あけましておめでとうございます。
皆様にとって、良い1年でありますようにお祈り申し上げます。

 私の今年の目標は、例年と同じです。
「12月31日に元気で生きていること」です。途中色々あるでしょうが、それで十分です。

 さて、新年早々鬱陶しい話ですが、またコロナウイルスが増殖してきました。おそらく落ち着くまで2カ月ほどはかかるでしょう。変異株は感染力が非常に高いとされていますから、急速に拡大すると思います。

 ただ忘れてはいけないのは、ウイルスの情勢拡大には、コロナウイルスに限らず、我々人間の介在が不可欠だということです。
 極端な話、全員が家に籠って誰とも接触しなければ、どんなウイルスも拡がることはありません。実際、コロナウイルスへの予防を皆さんが実践したことで、インフルエンザだけでなく他の風邪も流行しませんでしたが、社会的な交流が戻ってきた昨年後半は、コロナ検査陰性の風邪症状の方は少し増えてきていました。

 つまり今回の流行を最小限に抑えるためには、「ここは一旦引きましょう」、ということです。厳しい制限がかかるかどうかは別にして、ここ3カ月ほど増えてきた接触機会を、落ち着きを見せるまでの間、減らして頂きたいと思います。感染者数を抑え、流行期間を短くするには、なんだかんだ言っても結局それしかないと思います。

 今回のオミクロン株は、感染性が高い代わりに病原性は低いのではないかと言われています。ワクチンの効果もあるかもしれませんが、確かに重症化率は低いようです。
 これは歓迎すべきことですが、一方で懸念されるのは、症状が軽い人が社会活動を止めない可能性があるということです。軽症であってもウイルスを持っている人が動けば、感染者数が抑えられません。

 とにかく、熱があるかどうかなどではなく、何か風邪の症状があるときは仕事や遊びに出かけないということを、徹底して欲しいと思います。「軽症なら拡がってもいいではないか」という考えはありますが、残念ながらまだ一定数重症化するウイルスです。まだそこまで緩めるのは早いでしょう。

 オミクロン株の増殖しやすい場所は、これまでの肺から気管支に変わったと言われています。もし正しければ、今後の変異では増殖の場所が咽頭に変わるかもしれません。そうなれば、本当の意味で「風邪」ウイルスの一つになります。それを期待して、もうしばらく根気強く対応を続けましょう。