あけましておめでとうございます。
2024年が皆様にとって良い1年となりますことを祈念いたします。

年初から立て続けに不幸な出来事が起きていますが、こうしたものはいつ何時わが身に降りかかるかわかりません。
ですから尚のこと、私の今年の目標は、毎年同じ「元気で大晦日を迎えること」です。
今年は8月に還暦を迎えます。多少の体力的な衰えは確かにありますが、全く実感がありません。急に達観するわけでも老け込むわけでもないでしょうから、これまで通り日々過ごしていこうと思っています。

映画の話の続きになりますが、昨年大晦日に映画「Perfect Days」を観ました。役所広司さんが主演です。
役所さん演じる主人公は、日々淡々と自分のペースを刻みながら生きています。それは彼にとってパーフェクトな日々のようです。
しかし、色々な人々が関わってきては、彼のペースを乱していきます。そんな日は、彼にとってパーフェクトとは言えない日になります。
ですが、そこで立つ波風こそが、彼の中に笑いも怒りも涙も作り上げていく。それらは彼によりパーフェクトな日々をもたらすはずです。
落ち着いたいい映画です。おすすめです。

クリニックにいらしていただける皆様とは、病気を介してのお付き合いです。何とか皆様のご期待に沿えるよう尽力いたしているつもりですが、実は皆様との会話の中で、私の方も本当にいろいろなことを学ばせていただいています。「社会的知識」というものは、いろいろなお付き合いの中でしか得ることができません。あまり多くの時間を取れない診察時間ではありますが、今年もたくさん吸収させていただこうと思っています。私の「Perfect Days」構成のために、よろしくお願いいたします。

改めまして、良い1年となりますように。