9月14日(日)に富士山クライムランという大会に参加してきました。ランニングの大会に出るようになって今年で33年目ですが、いわゆるトレイルランに出場するのは初めてでした。
 山梨県富士吉田市の富士北麓公園競技場をスタートし、富士山富士吉田登山道5合目の佐藤小屋をゴールとする大会です。
 距離は12km、標高差は1200m。前半8kmは舗装路で、後半の4kmが山道です。2時間以内にゴールすると、来年7月の富士登山競争山頂コースの参加資格が得られます。


2時間26分56秒かかりました。
まぁ、仮に2時間を切ったとしても出場する気はありません。富士登山は10回以上行っていて、あの息の辛さは経験しています。走って登るなど考えられません。
10年ほど前には、富士吉田浅間神社から5合目、一泊して山頂まで踏破した経験がありますが、5合目まででもゆっくり歩いて登るのとは、きつさが違いました。

皆さんも5合目までの富士登山にチャレンジされてはいかがでしょう。10月中なら快適に登れるのではないかと思います。

まず浅間神社に参詣しましょう。富士急行富士山駅からバスで行けます。
本来ここが起点なのですが、中の茶屋までの約3.5kmは一般道で面白味には欠けますので、タクシー移動でもいいかもしれません。勿論、どうせならやはり完全踏破を、という方は1時間ほど頑張りましょう。バスもありますが、1日に数本しかありません。また、この先はお店もありませんので、水や食料は仕入れておきましょう。


中の茶屋からは、舗装はされていますが、木立の中を歩きます。段々と勾配がきつくなっていくのが分かります。「クマ出没注意」の看板を多数見かけます。クマ除け対策はしておいた方がいいのかもしれません。
3.5kmほどで馬返しに着きます。ここからが本格的な登山道です。鳥居をくぐるとすぐに実感できます。この馬返しが0合目の終わりで、ほどなく進むと「1合目」の標識があります。


かつては皆この道を歩いていたので、途中いくつかの小屋の跡があります。すべて朽ち果てていますが、往時が偲ばれる光景です。木々は高く、眼下の眺望はほとんどありません。
山登りに慣れている方ならそれ程厳しい勾配ではありませんが、約4kmで1000m登りますから、足の体力は必要です。空気もかなり冷たくなってきますから、重ね着できるように用意が必要です。スタート時晴れていても、簡易的なレインウエアも必需です。


4合目を越えて佐藤小屋に着く前に、一旦一般道に合流します。右手に数百メートル進むと佐藤小屋の下に到着です。

佐藤小屋も9月以降は営業日も限られるようです。空いていない可能性もありますから、そのまま5合目のバス停を目指した方がよさそうです。
右手に山中湖や河口湖を見ながら1.5kmほど歩きますが、平坦な歩きやすい道です。ずっと登ってくると、平坦の楽さに気づきます。ゴールした余韻に浸る時間です。


5合目のバス停には飲食店や土産物が立ち並んでいます。晴れていれば、山頂を間近に見ることができます。ここからバスで富士吉田市街まで30分ほどで降りられます。あっけなく感じます。

足に自信のある方なら早朝出発すれば日帰りも可能ではありますが、この時期は日暮れも早いので、余裕を持って前泊がいいかと思います。9時ころ浅間神社を参詣して、15時頃までに5合目に着くイメージです。富士吉田市内の温泉で汗を流して帰京する、秋の「体力系」小旅行にいかがでしょう。